なぜ動物の交尾はバックばかり?~魚の妊娠の起源から陸上四肢動物まで~ Kim 2019年6月29日 2019年9月28日生物 生物, 進化生物学 1 WordPressでサイトの作成を行っているのだが,「どのような検索がされたのか」というところを眺めていたところ「 なぜ動物はバックばかり? 」という検索履歴を見てしまった 確かに我々人間からしてみれば他の動物の交尾時における体位多様性の無さに疑問を覚えるのかもしれない(ヒトが異常なだけだが) 例え… Continue reading
ケラチンの進化が陸上生活を可能にさせた? Kim 2019年6月7日 2019年6月30日生物, 魚の陸上進化 ケラチン, 進化生物学, 陸上進化 0 「ケラチン」と聞いて何を思い浮かべるだろうか. 聞いたことがある,という人はおそらく髪の毛や爪を想像するだろう. その通り髪の毛や爪に含まれる「細胞骨格」の一種,中間径フィラメントであるケラチンは進化的にも非常に面白いタンパク質である. あんまり一般的に馴染みがないのか,髪の毛の成分であるにもかかわ… Continue reading
ポリプテルスの飼い方 Kim 2019年6月6日 2022年10月19日生物 ポリプテルス 1 ポリプテルスが今密かにアクアリストの中でブームになっています. ポリプテルスが「発見(記載)」されたのはかのナポレオンの時代 ナポレオンがエジプト遠征に行ったときにキュビエがポリプテルスを持ち帰り,新種として記載されたことが人類の文献におけるポリプテルスの最初の登場です.2019年現在でもポリプテル… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜最初は口で空気を吸わなかった?〜 Kim 2019年5月23日 2021年10月5日生物, 魚の陸上進化 進化生物学, 陸上進化, シーラカンス, ポリプテルス, ハイギョ, 進化学 魚陸上化関連記事 シーラカンスは陸に上がったのか? 魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 古代の魚の呼吸事情 古代、デボン紀あたりの魚は低酸素の水の中でも生きられるように肺を獲得してきたと言われている。 今、私たちヒトは口と鼻で空気を吸うことができ、基本的に陸上四肢動物においては口を通じて主に呼吸を行っ… Continue reading
シーラカンスは陸に上がったのか? Kim 2019年5月13日 2022年10月19日生物, 魚の陸上進化 生物, 進化学, 進化生物学, 陸上進化, シーラカンス 2 はじめに 先日の某学祭においてシーラカンスの解説員を勤めていた. すずかけ台キャンパスの博物館にはこんな感じのシーラカンスの模型(レプリカ)が展示されているのだが,一般客には「すごい」「でかい」となかなかに好評であった. ただパネルをじっくり読むような人でなければ「シーラカンスはでかい魚」で終わりな… Continue reading
CPSIIIの進化の話 Kim 2019年5月10日 2022年10月19日生物, 魚の陸上進化 陸上進化, 生物, 進化学, 進化生物学 1 クララのCPS I-likeな酵素 前回の記事でCPS(Carbamoyl phosphate synthetase; カルバモイルリン酸シンターゼ)の進化について少しまとめた. 記事中で, アンモニアを基質とするCPS Iを持つようになったのがハイギョ以降、つまり肉鰭類のうち陸上に上がった/上がる… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 Kim 2019年5月4日 2019年5月10日魚の陸上進化, 生物 生物, 進化学, 進化生物学, 陸上進化 3 私は魚の陸上適応進化に強い興味を抱いており、今文献を漁っているのでそれの軽いまとめとして先行研究を日本語でまとめておく。 (もし、同じように魚の陸上への適応進化に興味を抱いている学生・研究者の方がいましたら、コメント等お待ちしております) 背景 肺呼吸の獲得 魚が陸に上がるとき、様々な変化が起きたこ… Continue reading
オスだってメスを選びたい! – ショウジョウバエの性選択の話 Kim 2019年1月26日 2019年1月26日生物 生物, 性選択, 進化 2 一般的にはメスがオスを選んでいる 一般的に自然界では「メスがオスを選ぶ」といった選択が起きている.よく自然科学番組で派手な格好をしたオスがダンスをしてメスを惹き付ける鳥の話や,メスに贈り物をして気を引こうとするオスのサル,巣を作ってメスを呼び込む魚の話をやっている.そう,一般的にメスの方が繁殖におい… Continue reading
なぜ動物の性比は1:1なのか?- 個体ベースPythonシミュレーションで見る Kim 2018年12月1日 2020年10月7日生物, Python, バイオインフォマティクス Python, matplotlib, シミュレーション, 進化, 集団生物学 1 さて,前回の話の続き. (なぜ動物の性比は1:1なのか?-フィッシャーの原理) 前回は”概念”的な話と数式を用いた解説を行った. それにより「両親から同じ数の遺伝子を受け継ぎ生涯性別が固定されている有性生殖をする動物」については性比がおおよそ1:1になることがわかっただろう.… Continue reading
なぜ動物の性比は1:1なのか?-フィッシャーの原理 Kim 2018年11月30日 2020年10月20日生物 進化, ゲーム理論, 集団生物学 1 なぜ多くの動物の性比は1:1に保たれているのだろうか? ヒトを例にすると、若干のゆがみはあるがおおよそ男女比は1:1である。また自然界でも多くの動物の性比は1:1であることが知られている。 一部爬虫類などでは孵化(卵がかえること)時の温度に依存して性別が決まったり、魚類でもその属するコミュニティの構… Continue reading