シーラカンスは陸に上がったのか?

はじめに 先日の某学祭においてシーラカンスの解説員を勤めていた.時給1000円の交通費なしという流石某工大と言わんばかりの待遇だったが,進化生物学がなかなか社会に直接的な利益をもたらすことが難しい以上,こうした教育的な活動を行って社会貢献をする他ないことを重々承知しているので引き受けた. すずかけ台…

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魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜

私は魚の陸上適応進化に強い興味を抱いており、今文献を漁っているのでそれの軽いまとめとして先行研究を日本語でまとめておく。 (もし、同じように魚の陸上への適応進化に興味を抱いている学生・研究者の方がいましたら、コメント等お待ちしております) 背景 肺呼吸の獲得 魚が陸に上がるとき、様々な変化が起きたこ…

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オスだってメスを選びたい! – ショウジョウバエの性選択の話

一般的にはメスがオスを選んでいる 一般的に自然界では「メスがオスを選ぶ」といった選択が起きている.よく自然科学番組で派手な格好をしたオスがダンスをしてメスを惹き付ける鳥の話や,メスに贈り物をして気を引こうとするオスのサル,巣を作ってメスを呼び込む魚の話をやっている.そう,一般的にメスの方が繁殖におい…

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なぜ動物の性比は1:1なのか?- 個体ベースPythonシミュレーションで見る

さて,前回の話の続き. (なぜ動物の性比は1:1なのか?-フィッシャーの原理) 前回は”概念”的な話と数式を用いた解説を行った. それにより「両親から同じ数の遺伝子を受け継ぎ生涯性別が固定されている有性生殖をする動物」については性比がおおよそ1:1になることがわかっただろう.…

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なぜ動物の性比は1:1なのか?-フィッシャーの原理

なぜ多くの動物の性比は1:1に保たれているのだろうか? ヒトを例にすると、若干のゆがみはあるがおおよそ男女比は1:1である。また自然界でも多くの動物の性比は1:1であることが知られている。 一部爬虫類などでは孵化(卵がかえること)時の温度に依存して性別が決まったり、魚類でもその属するコミュニティの構…

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ショウジョウバエの精子はなぜ長い?

2019/06/27 想像以上のアクセス数があったので管状受精嚢と精子の長さの進化の関係について追記を行った ショウジョウバエの精子はヒトの精子の1,000倍の長さ 「ショウジョウバエの精子はヒトのそれより長い」という話を知っている人はどれほどいるだろうか。 私も研究でショウジョウバエに携わるまでシ…

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カナヘビの飼い方

(小学生の頃作っていたサイトがYahoo!ジオシティーズだったのですが,平成31年度末でサービス終了とのことなので軽くこちらにまとめ直して供養します) カナヘビとは? トカゲとは違うの? カナヘビとは爬虫綱有鱗目カナヘビ科に分類される”爬虫類(はちゅうるい)”です. よく「ニ…

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○○ブロット(ブロッティング)まとめ

 年末年始で帰省していた時に○○ブロットの話題になった.  自分でもはっきり理解していない気がしたので備忘録としてここに記しておく. サザンブロッティング(サザンブロット) DNAを同定する手法の1つである. まずゲル電気泳動でDNA断片を長さによって分ける.これによって塩基対数に応じてゲル上にスポ…

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遺伝学と統計解析

 最近ラボで基本的に論文に目を通しているのだが,統計数理が非常にややこしく感じる.  アロメトリー自体は知っているがそれをどのように処理して見せているのかイマイチ意図が通じてこないのだ.  基本的にこういう”生物屋”の”統計数理”といったものは日本語の…

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