RNA velocity について Kim 2024年4月12日 2024年4月12日RNA-seq, バイオインフォマティクス RNA-seq, scRNA-seq 0 今回は RNA velocity (直訳するとRNA速度だが、適切な語訳ではないため、RNA velocityとして記述する)について説明する。 RNA velocity の基礎知識 RNA velocity は2018年に La Manno らが発表・提唱したもので、(一般に)scRNA-seq … Continue reading
アフリカハイギョのシングルセルトランスクリプトームから魚の陸上適応を明らかにする Kim 2023年9月14日 2024年8月16日RNA-seq, 生物, 魚の陸上進化, バイオインフォマティクス scRNA-seq, バイオインフォマティクス, 陸上進化, ハイギョ, RNA-seq 0 ハイギョは現生魚類の中で最も陸上脊椎動物(両生類や有羊膜類など)に近い生物である。その名の通り肺を持っている魚である。エラも持っており、エラと肺、両方で呼吸ができる特殊な魚である(他にもポリプテルスなどが同様に肺とエラ両方持っている)。 また、一部のハイギョでは水が干上がった乾季などにおいては泥… Continue reading
脊椎動物最大ゲノムのハイギョのRNA-seq解析にはどの程度のスペックのパソコンが必要か? Kim 2021年12月24日 2024年2月21日RNA-seq, バイオインフォマティクス HISAT2, ゲノミクス, バイオインフォマティクス, ハイギョ, RNA-seq, STAR 0 タイトルの通り。これからハイギョのRNA-seq解析などをしたいという稀有な研究者に向けたメモ。 BLAST 正直BLASTするだけならそこまでスペックはいらない。他のゲノムと比べると時間がかかるが、数コアでも十分可能。 STAR を用いた RNA-seq マッピング RNA-seqでもTrinit… Continue reading
NovaseqやNextSeqのシーケンスデータにポリG配列(poly-G)が含まれる Kim 2021年6月14日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス バイオインフォマティクス, RNA-seq, fastp, FastQC 0 先日またRNA-seqを外注した。 FASTQCでクォリティチェックを行ったところ、以下のように、”Overrepresented sequences”に関する表示が出ていた。なにやら”GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG… Continue reading
Featurecountsで”Successfully assigned alignments : 0 (0.0%)”と出る時 Kim 2021年3月17日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス バイオインフォマティクス, RNA-seq, FeatureCounts 0 FeatureCountsを使ってマッピングしたRNA-seqリードをカウントしようとした時、どうしても全てが「0」カウントで出力されることがあった。 BAMファイルを調べる。 すると、GFFファイルとはぜんぜん異なる染色体の番号が……よくよく元のSTARのパラメータを記したshファイルを読み返すと… Continue reading
EnTAPでde novoアセンブルしたRNA-seqデータにアノテーション – 実データ編 Kim 2021年3月1日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス バイオインフォマティクス, RNA-seq, de novo アセンブリ, EnTAP 0 前回のインストールの記事からめちゃくちゃ時間が経ってしまった。サクッと続きとして実データでの稼働方法を記しておく。 このドキュメントをベースに。 Trinityでde novo assemble Trinityで最初に自分のRNA-seqデータをアセンブルしておく。Trinity以外でも別に問題はな… Continue reading
FeatureCountsでマッピングしたペアエンドデータのカウントを行う Kim 2020年12月26日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス バイオインフォマティクス, RNA-seq, FeatureCounts 0 2021/05/25 追記: Ubuntuでのインストール方法を更新 前回の話とのつながりとしては、STARでRNA-seqのリードをリファレンスゲノムにマッピングしたという前提である。 さて、このマッピングしただけのデータ(SAMファイル)では統計的な解析に向かないという問題点がある。もちろん、こ… Continue reading
Trinity で複数のRNA-seqのデータをまとめてアセンブル + 出力データの見方 Kim 2020年7月6日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス バイオインフォマティクス, RNA-seq, de novo アセンブリ, Trinity 0 最近更新を続けているEnTAPでde novo assemble するRNA-seqデータにアノテーションをつけるプロジェクトの下準備編。 今回はTrinityでde novo アセンブルを行う。 2020/07/09 追記: 出力結果の見方を追記 目的と実行環境 複数のRNA-seqデータをマッピ… Continue reading
マクロジェンにRNA-seqを委託した話とアダプター配列除去方法 Kim 2020年7月2日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス RNA-seq, クォリティコントロール, fastp, FastQC 0 2022/06/02 Trimmomaticの記述を削除、代わりにfastpを追加。 今回はマクロジェンに委託したRNA-seqについての話。弊ラボではそこにRNA-seqを委託しているので、ラボメンに向けての備忘録も兼ねて。 シーケンスの状態 弊研究室ではRNAシーケンスをマクロジェンに委託してい… Continue reading
EnTAPでde novo アセンブルした非モデル生物のRNA-seqデータにアノテーション – インストールとデータベース構築 Kim 2020年6月28日 2023年11月27日RNA-seq, バイオインフォマティクス de novo アセンブリ, EnTAP, バイオインフォマティクス, RNA-seq 0 今回は実践編。実際にデータを使ってやってみる。 EnTAP自体については前回の記事を参照して欲しい。 2020/07/20: 公式ドキュメントのリンクが変更されていたので貼り直した 動作環境 Ubuntu 20.04 LTS Ryzen9 3900X (12コア24スレッド) RAM 64GB スト… Continue reading