「最も古い」現生動物は何か?― カイメンとクシクラゲ論争 Kim 2024年2月18日 2024年2月18日分子進化(理論), 生物 進化学, 進化生物学, 系統樹, ゲノム 0 色々と系統樹について勉強していく人はきっと「最も系統樹を遡っていった先にある生物はなんだろう?」と考えるだろう。生物全般についていえば、これはLUCA (The last universal common ancestor)と呼ばれる(仮説上の)生物にあたる。 すべての生物の共通祖先でなくとも、… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜最初は口で空気を吸わなかった?〜 Kim 2019年5月23日 2021年10月5日生物, 魚の陸上進化 シーラカンス, ポリプテルス, ハイギョ, 進化学, 進化生物学, 陸上進化 魚陸上化関連記事 シーラカンスは陸に上がったのか? 魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 古代の魚の呼吸事情 古代、デボン紀あたりの魚は低酸素の水の中でも生きられるように肺を獲得してきたと言われている。 今、私たちヒトは口と鼻で空気を吸うことができ、基本的に陸上四肢動物においては口を通じて主に呼吸を行っ… Continue reading
シーラカンスは陸に上がったのか? Kim 2019年5月13日 2022年10月19日魚の陸上進化, 生物 生物, 進化学, 進化生物学, 陸上進化, シーラカンス 2 はじめに 先日の某学祭においてシーラカンスの解説員を勤めていた. すずかけ台キャンパスの博物館にはこんな感じのシーラカンスの模型(レプリカ)が展示されているのだが,一般客には「すごい」「でかい」となかなかに好評であった. ただパネルをじっくり読むような人でなければ「シーラカンスはでかい魚」で終わりな… Continue reading
CPSIIIの進化の話 Kim 2019年5月10日 2022年10月19日生物, 魚の陸上進化 生物, 進化学, 進化生物学, 陸上進化 1 クララのCPS I-likeな酵素 前回の記事でCPS(Carbamoyl phosphate synthetase; カルバモイルリン酸シンターゼ)の進化について少しまとめた. 記事中で, アンモニアを基質とするCPS Iを持つようになったのがハイギョ以降、つまり肉鰭類のうち陸上に上がった/上がる… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 Kim 2019年5月4日 2019年5月10日魚の陸上進化, 生物 進化学, 進化生物学, 陸上進化, 生物 3 私は魚の陸上適応進化に強い興味を抱いており、今文献を漁っているのでそれの軽いまとめとして先行研究を日本語でまとめておく。 (もし、同じように魚の陸上への適応進化に興味を抱いている学生・研究者の方がいましたら、コメント等お待ちしております) 背景 肺呼吸の獲得 魚が陸に上がるとき、様々な変化が起きたこ… Continue reading
ショウジョウバエの精子はなぜ長い? Kim 2018年11月27日 2020年4月8日生物 ショウジョウバエ, 進化学, 性進化, 精子 2019/06/27 想像以上のアクセス数があったので管状受精嚢と精子の長さの進化の関係について追記を行った ショウジョウバエの精子はヒトの精子の1,000倍の長さ 「ショウジョウバエの精子はヒトのそれより長い」という話を知っている人はどれほどいるだろうか。 私も研究でショウジョウバエに携わるまでシ… Continue reading