ポリプテルスの寄生虫、ポリプティの駆除薬

研究室で飼育しているポリプテルスにポリプティ(種同定は行っていないが、他の魚への寄生が見られないことから)が発生した。

ネットで調べると「リフィッシュ」が良いとのことでリフィッシュを買おうとしたが2023年現在既に廃盤となり、入手困難である。今回は運良く近所の店に最後の1つがあったが、今は手に入らない。

リフィッシュの後継品、代替品ということで「レスバーミン」という薬剤が発売されているが、脱皮阻害薬とあるようにリフィッシュとは効能が少し異なる。いくつかのレビューではレスバーミンはポリプティには効かなかったとするものもあった。

リフィッシュの成分

リフィッシュの有効成分にはトリクロルホンという成分が含まれている。トリクロルホンは殺虫剤(農薬)の一種で、メトリホナートとも呼ばれる。

このトリクロルホンは法律上、10%(v? w?)を超える濃度の場合、劇物に指定されている。リフィッシュでは15%(w/w)含まれているので、現在の法律上劇物に指定されるはず(一応鍵付きの保管庫で保管しています)。おそらく最近改正があったのか、その影響で終売となったのかもしれない。

劇物になると取り扱いが厄介であり、また環境への負荷や様々な法的な規制のもとにあることもあり、需要とを鑑みて終売となったのではないかと推察される(憶測だが)。

リフィッシュ

リフィッシュの代替品

さて、このトリクロルホンを含有する魚用の寄生虫駆除薬は他にも存在する。

① マゾテン

まずはマゾテンだ。トリクロルホンを80%含んでおり、公式ページにも


淡水魚(こい、ふな、うなぎ)の外部寄生虫駆除剤。イリカムシ症やうおじらみ症に高い駆除効果を発揮します。

https://chikusan.elanco.com/products/mazo.html

と書かれている。これは水産用で、観賞魚用として マゾテン®液-20% なるものが販売されていたようだが、終売となっている様子。もし伝手で水産用が手に入るのであればそれを試してみると良いかも知れない。ただし購入には譲受書が必要となる。

② トロピカルシリーズ

一般に流通しておりトリクロルホンが含まれている観賞魚用の駆除薬としては「トロピカルシリーズ」の一部製品がある。

トリクロルホンを含んでいるのは「トロピカルーN」と「トロピカルゴールド」である。これらはそれぞれ含有量としては10%と2%であるので、劇物には指定されていない様子である(ギリギリ!)。

もしポリプティの駆除だけで使いたいというのであれば、トロピカル-N を使用したほうが効くだろう。

リフィッシュのトリクロルホン含有量が15%であるので、それを加味してうまいこと濃度調整をする必要がある。

が、これも製造終了なのか終売なのか、なくなっている。

③ キョーリン ムシクリア液

キョーリンから出ているムシクリア液という薬剤がトリクロルホンを含んでいる。これはまだ販売されている!


トリクロルホンの含有量としては0.5%と上記までのどの薬品よりも低い。が、濃度での話なので規定量を守って調整すれば効果は見込めるだろう。リフィッシュ、マゾテン、トロピカル-N、トロピカルゴールドの後継品・代替品を探している人はこのムシクリア液がいいかもしれない

いつまた終売になるのかわからないので、もしポリプテルスを飼っている・ワイルドのポリプテルスを飼育する予定がある等の人々は買っておいたほうがいいかもしれない。

また液体であるために計量がラクというのもある。上記までの薬剤は通常の水槽だとmg単位で測らないといけないので面倒くさいという欠点があった。

さいごに

トリクロルホンはほぼ完全に観賞魚用としての販売が締め出された様子。理由としては劇物指定や環境負荷などの負の側面が大きくなったために一般流通がなくなった可能性が考えられる。実際、農薬に指定されている殺虫剤をドバドバ下水に流そうものなら河川への影響は否定できない。また、劇物に指定されたために管理や販売が煩雑になり、売上が確保できないという理由もあるだろう。

理由はなんにせよ、トリクロルホンを含むポリプティ駆除薬は現在上記のムシクリア液が最有力候補となるだろう

参考文献

https://www.maff.go.jp/j/syouan/suisan/suisan_yobo/attach/pdf/fishmed-25.pdf

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