どんな生物系のラボでも実験ノートを取らないというラボはないだろう。
そしておそらく、十中八九紙のノートに頼っている。現にうちのラボがそうである。
ただ、徐々にプロトコルなどはパソコンで作って印刷して……みたいな移行は見られるが、完全にラボノートをパソコンにしたという話は聞かない。
作るとしたら生命系の人ならおそらく”Word”で作るだろう。そして1つ1つファイルを作ってはフォルダに分けて……考えただけで面倒くさい。
そこで私は今“Benchling”というWebサービスを使っている。
これは端的に言えば「Web上で実験ノートもExcelも、場合によってはコードさえも記録を取ってラボ内で共有できる」というものだ
実際にどういったものかを見てみると、
このような非常にスタイリッシュなWebサービスである
使い方はおそらく言うまでもなく簡単である。
プロジェクトを作成し、それのフォルダの下に個々の実験のノートを加えていくといった形である。
画像から見てわかるように写真をアップロードできる他、
このようにExcelのような簡単な表計算の機能までついている。
上のInsertのタブから選択できるが、96穴プレートの記録もこれで簡単に取れる。
コードもこのような枠で表示できる。
使ったプログラムの記録などを残しておけるだろう。
また、毎日同じような実験をしている場合、いちいちコピペするのもだるいので「プロトコル」として予めまとめて作っておき、それをノートに加えるといった機能がついている。
ノート及びプロトコルの作成は左のツールバーの「+」から
このEntryでノート作成、Protocolでプロトコルを作成する。
作成したプロトコルはノートの上部にある「ADD PROTOCOL」から追加できる。
また、DNAシーケンスもこれで扱えるようだ。
大腸菌などのプラスミドベクターを残しておいたり簡単に可視化できる。
勝手に制限酵素切断サイトをつけてくれるっぽい。
ラボ内で共有することも可能なので、ペーパーレス化としてラボで提案してみたらどうだろうか。
ただ忘れないでほしいことは「いつサービスが終了するかわからない」ので
必ずバックアップを取っておくことを忘れない
今日はこれから夜行バスに乗るのでとりあえず簡単にまとめておいた。
また気が向いたらじっくり書くかも。