学振DCが内定した人は「学振エントリ」を書くしきたりになっていることが知られている[要出典]。
私も無事学振DC1に内定したので、後輩に役立ちそうな情報でもネットの海に放流しておこうと思う。ほとんど自分語り。
プロフィール
- M2
- 生命系(基礎生物・進化生物)
- 学部から大学院で別のラボ(大学)に変更
- 学業の成績はそんなに良くない
修士入学前から博士課程進学を決める
学部の最中に自主研究でポリプテルスを扱って以降、ポリプテルスの虜になってしまい、ポリプテルスの研究がしたかった。しかしポリプテルスを扱うラボは少ない。しかも私はポリプテルスを使って進化の研究がしたいという具体的かつ細かくかつワガママな学生であった。
注) ポリプテルスとは古代魚の一種で、「生きた化石」と呼ばれる魚である。
参考: ポリプテルスのタグ一覧
世の中にはいろいろな人間がおり、何処の馬の骨とも知れぬアヤシイことを語るアヤシイ学生を受け入れてくれるPIがいた。こんなうまい話があるか? とか思いつつ、理解のあるボスの元で研究をすることを決めた。
2年で終わる研究でもないし、自分で持ち込んだテーマをテキトーに中途半端に投げ捨てて修士卒で出るわけにもいかない。ここでD進することを決めた。
ただ、合格発表後に学費の値上げを(しかも10万!)決めたとの通知を見たとき東に向かって中指を突き立てた。ふざけんなよ。実家は、修士までは学費生活費は出すが博士以降は見切れないとのことだったので必死だった。(幸い修士の間は値上げ前の学費である)
博士課程のための資金調達
研究助成と奨学金
国立大の中で段違いにクソ高い学費に加え、トウキョウとかいうクソみたいに賃貸料金が高い地域。問題となるのが金であった。
アカデミアでのキャリアパスはある程度シンプルで、業績があればなんとか食いつないでいける可能性が上がる。だからまず業績を生み出さねばならなかった。学部時代の共著論文はあったが、現在の研究と全く異なる分野(微生物・タンパク質)であったためにこの分野での業績が必要だった。
3月に引っ越してきて、4月1日よりラボに行って実験開始。ウワーって感じでやっていくしかない。文献も特に準備していなかったのでこちらに来てからサーベイしまくる日々であった。まあでもそんなすぐに結果が出るわけでもなく、夏の学会は見送り、秋になった。
秋になる頃にはうちのラボがそんなに予算的に余裕のないことを十分に理解していた。学生数が多すぎる。私がバカスカRNA-seq回そうとしているのを察するラボの財布を管理している研究員の顔は曇っていった。DEG(発現変動遺伝子)を探すので、3vs3でも1度に6サンプル、一サンプル5万円としたら一度に30万円飛ぶ計算になる。流石の私も引け目を感じ、ボスのテーマとそんなにマッチングしない研究を進める気が失せていた。
金が無い→研究が進まない→学位も業績もない→……っていうサイクルに陥ろうとしていた。
これじゃ死ぬ――と思い、研究助成金を探し始めた。大学院生、それも修士の学生が得られるものはもう本当に僅か、というか1つしかなかった。笹川科学研究助成金である。一年で、100万。とるしか生きる道がねえって思い、研究を一時中断、死ぬ気で研究計画書を書いた。(隣の)ラボの助教にも添削してもらい、なんとか仕上げ、これはイケルイケルと思って提出。もうこのときは獲ったあとのことばかり考えていた。マイピペットマンはニチペットだよなーとか想像してニッコニコしていた。(私はギルソンのピペットマンが好きではない。ニチペット派である。前の前の前くらいのラボにいたときに初めて出会って一目惚れだった。ちなみにキムワイプではなくプロワイプ派)
さらにその後生活費を得るための奨学金獲得として、本庄奨学金募集が始まる。ちょうど今も募集中である。分野不問で月20万近く出る給付奨学金はほとんどないのでまずこれに応募した。大抵の給付奨学金は工学系などの実学系に金を出す。リターンがあるからだ。私の分野にはそれがなかった。藁にもすがる思いで申請書を書き上げ(今思うとすごく恥ずかしい世間知らずなことをつらつらと書いていてたまに思い出しては死にたくなる)、10月を終える頃には精神に異常をきたしていた。(それは今回どうでもいい)
で、結果はすべて惨敗。
特色ある独自性の高い研究だと自負していただけに
研究計画に期待感はあるものの、競合する類似の研究申請が多数で、その比較の中で他に差をつける要素が必要かと思います。
って評価書に書かれていたときは「うるせーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!! 私のニチペットーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」ってラボで喚いた。まあでもこのときのこの言葉がすごく深く刺さって回避すべく学振申請書を改良したわけだけども。
先輩がラーメンおごってくれた
あと王将もおごってくれた
美味しかったです。王将も脂抜きのラーメンも好きです。
さらにさらにその後にリバネス研究費というものにも出した。これは書類審査に通過し面接まで行ったがその後発表期日を過ぎてもメールを送っても音信不通。Twitterで通ったって人のツイートを見てはじめて当落が決定していることを知った。流石にどうかと思ったよ。リバネスさん。
業績を出せ
で、秋から結果発表までの冬まで何もしていなかったかと言えばそんなわけはなく、申請書を書き上げて死んだ心で今度は金のかからないバイオインフォマティクスを用いた研究を始めた。金のかからないって言うけどうちのラボはパソコンは自腹なので解析PCを新たに自分で組んだけどね。自作PCは趣味なのでギリギリ許容範囲。学部の頃の先輩にRyzen5を格安で譲っていただいた。圧倒的感謝。あとはバイトしてお金を貯めてRyzen9にアップグレードしたりした。
学振に出すことは既定路線なので、それまでに1stで論文がなんとしても1本必要だった。
ラボでやってる研究に関わる遺伝子と自分の興味である陸上適応を絡めた研究を設計。サーベイで問題を浮き彫りにし、何をどこまで明らかにするか課題設定。研究手法を勉強しつつ、このブログにまとめたりしているうちになんとか論文のFigとなるものがいくつかできてきた。
あとはもう気合である。論文は「書くか 書かないか」であるので、書くしか無い。12月頃には書き始め、年末年始は実家でもヘタクソな英語をWord上に連ねていた。1月末頃には形になり、ボスに見せて追加の実験やらFig作成やらをやり、4月末には完成、5月頭に英文校正に出し、bioRxivにプレプリントとしてアップロードした。某査読付き雑誌に投稿した時点でタイムリミット。In pressの状態での学振は逃した。(というか査読に3ヶ月近くかかっていたのでどのみち無理だった)
完璧な研究なんて存在しないんだから、ある程度核となるデータが揃った時点で書き始めるべきだと強く主張したい。いつまでも全部の完璧なFigを追い求めて書かない理由としている限りはいつまで経っても書けないと思うのだ。実際、Reviseで返ってきたコメントを見て新しい発見もあったし(S.Fig.が2つほど増えるくらいには)、なにかある程度形にして査読なり学会なりで見てもらう必要がある。と思う(テキトーなことを言うな)
3月に学会に2つ出したが、コロナの影響で1つは中止、もう1つもオンライン開催だった。
結局業績としては、
- 共著査読付き論文 1本
- 1st査読中論文 1本
- 査読なし学会 2本
- 学部の大学での表彰
あと業績になるのかは微妙だが、学部生の自主研究で出したサイエンス・インカレの口頭発表と賞を書いた。流石に中学生の頃の自由研究「魚のあくび」を載せるのはやめた。
まーーーーーーーーーーーーーーーー終わり! 終わり終わり! やるだけのことはやった! って感じの業績。情報系とかだと全然足りないんじゃないのって感じだろうけど、生物系は1stというか論文持ってる人のほうが圧倒的に少ないので査読中とはいえ多少は有利になるでしょってことでもういいよね……って気持ちで2020年度を迎えた。
ちなみにその査読中の論文は現在もなお査読中であり、そろそろAcceptが見えてきているという状況である。出している最中にその雑誌のIFが3近く爆上がりしたのが面白かった。何か重要な発見でも掲載されていたのだろうか。あとおそらく博士課程の卒業要件には含めることができないのが少し残念だ。
学振申請書を書け
(内定をもらったその日のテンションでこの記事を書いているがそろそろ疲れてきた。)
――というような感じで研究計画書に書くことからはじめ、論文も書き、学振の申請書を迎えた。もう書き方のコツもわかっているつもりだったが、色んな人に指摘されてかなり良くなった。先の助教以外にもボスや同じラボのDC2に出す先輩、DC2に通った先輩、父親、彼女友人等々色んな人に読んでもらった。指摘してくるところは本当に多種多様で面白かった。
ハイギョってもう名前のまんまだから説明なんて必要ないだろって本気で思っていたが、どうやらハイギョから肺魚→肺を持っている魚→魚と両生類の間の魚っていう脳内補完ができない人間が大多数であることが判明して焦ったりもした。よくある「自分では当たり前だと思っていても多くの人間には馴染みすら無い」ってやつである。ポリプテルスが有名でないことはこのラボに来てすぐにわかったことだったので問題なかったが。というかどうぶつの森にポリプテルスがいてシーラカンスがいてハイギョいないの意味わからんな。化石みたいに掘ったら出てくるとかアプデで追加されないだろうか。人に説明しにくい。
もう申請書は消耗戦だった。来る日も来る日もWordとイラレに向き合った。使うイラストもこの申請書のために描き下ろした。今度こそ自分の研究費で自分の研究を回したい、今この申請書に書いていることを「机上の空論」で終わらせたくないという思いで必死だった。
ちなみに3月から論文と並行して書き始めていた。研究状況や業績欄など今すぐ書けるところから埋めていった。とりあえずまずは埋めるところからだ。
研究計画書の書き方とかは触れるつもりはない。科研費の本や例の”学振青本”を参考に文章を組み立てていくだけである。ネット上に存在する学振対策ブログの有象無象よりもこっちのほうが遥かに役に立つ。もし学振提出前にこの記事を読んでいるのであればこっちの本を読もう。
注意してほしいことは、特に学振青本の方だが申請書のフォーマットが今年から変わっていることである。※「研究内容」が減り、「特色・独創的な点」のスペースが増えたことである。あとは業績も
これまでの研究活動については、網羅的に記載するのではなく、研究課題の実行可能性を説明する上で、その根拠となる文献等の主要なものを適宜引用して述べてください。本項目の作成に当たっては、当該文献等を同定するに十分な情報を記載してください。
とある。これは科研費の方でもフォーマットの変更が行われており、私は文章のように自分の業績を説明していきつつ適宜引用、最後に引用文献のようにリスト形式のようにして付した。
フォーマット変わっちゃうのはかなりキツイかなって気もしたが、単純にボスの操り人形となっている人材や、なんとなく共著に入れてもらっている学生に金を与えるのではなく、主体的に研究を行おうとしている人間に与えようという学振の意図が垣間見えるものである。日頃から「雇用関係にないくせに給与扱いにするな」だの「物価の変動考慮せず20万円のままだなんて日本はこれだから先進国に置いていかれるんだ」等々ボロカスに言われている学振も無い袖は振れないができる限り可能性を広げたいと奮闘している様子が見えてくる。
ちなみにこの「給与扱いのくせに雇用関係にない」っていうアレは雇用関係にすると勤務時間等々を把握しなければならないという超絶面倒くさい問題が出てくるので深堀りしてはいけないということを最近知った。国勢調査のとき学振の人々はどう回答したんでしょうね。自営業が正しいかな?
あとよく言われる「学振が出やすいラボ」みたいなのは正直ウーンって感じはする。ノウハウみたいなのも今は学振青本みたいなものが出ていて情報収集も問題なくできるし、ネット上にこうして公開する人間も多くいる。ただ添削してくれる人がどれだけいるかってのがキーになってくるとは思う。
大上雅史 先生のスライドなども参考になる。学振DC1/2、学振PDがどういったものかよくわかる。東工大で学振申請者向けセミナーみたいなのも開催予定だったが、全部コロナで中止になった。のちほどスライドを上げるってメールに書かれていたがとうとうアップロードされることはなかった。
※ 2021年5月24日追記:
学振青本は改訂版が出ており、緑本となっている。
さいごに
ふーーー。
正直かなり精神はギリギリだった。この学振を逃せば貸与奨学金で借金を背負いながらラボの予算の残高を気にして、財布の紐を握る研究員の顔色を伺いつつ研究を少しずつ進め次の年に備える日々が待っているのだと想像すると吐き気がした。最悪なことに今年に入ってラボの機器が片っ端から(文字通り)壊れていっている。蛍光顕微鏡、プリンター、冷蔵庫、遠心機、インキュベータ、電子レンジ、マイクロピペット、クライオスタット等々。本当に呪われているんじゃないかっていう勢いで壊れていっている。私が実験する予算はもう残っていないだろう。厄除けも飾ってみたが効果がなさそうなので近々神社にお祓いに行こうと思う。科研費で落ちるか? と訊いたが「そもそもそんな余裕すらない」との返答だった。ちなみに昨日は不吉なことに壁掛け時計が落下した。先輩曰く「君の代わりに時計が落下したんだ」とのこと。なんともはや。
おまけに学振や給付奨学金を手に入れられなかったら今後の関係を考えるとの旨を彼女から通告されており、背水の陣であった。その代わり申請書は誰よりも細かく厳しく添削してくれた。うるせーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!! って叫んで投げ出したくなるような修正を突きつけられたことも何度もあったが(実際に叫んだ)、分野外の人間の貴重なご意見、大変参考になった。ありがとう。ヒモにならずに済んだ。
とりあえず、明日、壁掛け時計を壁に止める接着剤を買いに行こうと思う。”そこそこ弱め”のヤツだ。もう何回かこの時計には落ちてもらう必要がある。
謝辞
彼女の他に、申請書を何度も添削をしてくださった助教、友人、先輩方。前の大学で動物は専門外にも関わらずポリプテルスの研究のために実験室の端を貸してくださり発表まで面倒を見てくださった先生。微生物ラボで実験の基本と実験ノートの付け方を指導してくださった先生。卒業研究で生意気にももう一つテーマを勝手に立ち上げて組み込むことを許し、指導してくださった先生。私を受け入れてくれた今のボス、そして両親に深く感謝を申し上げます。
追記: Twitterを閉じろ
Twitterは学振開示お祭り状態になっており、本記事を含め落ちた人間にとっては精神衛生上たいへんよろしくないのでインターネットをやめたほうがいい。
私もここ数日ずっとTweetdeckで「学振」のカラムでずっと開示を眺めていたり、先述した助成金の結果もずっと眺めていたりしたが正直精神衛生が悪化する。
あと物申しておきたいのが、「学振落ちても結果今アカデミアでやっていけてるから~」系の発言は無神経なのでやめたほうがいい。生存者バイアスありきの話をされても落ちた人間には鬱陶しい以外の感情はないし、そもそも将来アカデミアで教授をやりたい以前に来年度からの生活費・研究費に困窮している学生も少なくないはずである。私みたいに向こう見ずにも就活もせず研究一本に絞っていた学生にとっては特にいま「将来」を考える余裕などなく、「来年の生活」が見えてこないはずである。
さらに物申したいのが、「理系だとRA系があるからそれで~」とか言ってる人。弊トウキョウインスティチュートにもRA自体はあるが、学費にすら満たない雀の涙どころかドウクツギョの涙レベルである。
最近は私学で学振相当のRAを出す大学も出てきたが、一年限りの支給であったりと完全とは言えない物が多い。さらにそこに移るにしても「本当にそれが自分のやりたいことなのか」ということと「自分はただ博士号を取ることができればそれでよいのか?」という葛藤に苛まれることになる。私みたいに特定生物・特定分野にこだわる超視野が狭い人間はそれほど周りで観測しないので、もし自分の興味と一致するのであれば別のRAが豊かなラボ・大学へ移るというのもいい考えではあると思う。ただラボの移動もコストが低いわけではない。引っ越しをはじめ生活基盤を移さなければならないし、入試などの煩雑な手続きも重なる。新しい環境に慣れるまでに時間もかかるし、必ずしも行った先が自分に合うとも限らない。
「奨学金を~」って人はもっとよく考えて欲しい……多くの奨学金の対象者を見ればわかるが、先述したとおり「実学寄り」の学生が対象であることがほとんどである。生命系にしても農学系か医学・薬学系。基礎生物系、とりわけ生態学や進化生物学などは枠からはみ出る。更に理系以外、人文科学ともなると絶望的である。さらに額も一人暮らしの生活費と学費をまかなえるだけのものはほんの一握りである。
お金、進路、研究、本当にもうそこらへんは「ただその研究をしたいのか」「ただ”研究者”になりたいのか」「その研究テーマで研究者になりたいのか」らへんの兼ね合いとなるはずだ。
ただ研究者になりたいのであれば、あるいはただ博士号がほしいというのであれば、一般企業の研究者採用で修士卒で入り、論文博士で取るという手もある。情報系では割とよく聞く。生活にしても「同じ給与月20万円」だとしてもボーナスもあるだろうし、保険や年金などの保障制度も揃っているはずだ。雇用関係にあることで生まれるメリットも多々あるだろうし、ただ博士号が欲しいなら圧倒的にこちらをおすすめできる(いややったことないからしらんけど)。「稼いで貯金したらまた戻ってきまーす」っていう人間、会社の圧倒的待遇に浸かってしまって生活基盤を維持するようになったために帰ってこないって人が多いと聞いたこともある。まあそれだけこの「博士課程」が異常だということだろう。
私もそのへんは散々悩んだが、第一にこのテーマを中途半端な状態で投げ出せないっていうのがあった。第二に私のこの「テーマに対して抱いている疑問」を解決する人間が現れそうになかったっていうこともあった。これが例えば競合者が死ぬほど多いディープラーニングとかで研究していたらあっさり諦めていたであろう。学振に落ちても借金こさえてとりあえず一年また耐え忍ぶつもりで覚悟していた。
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そういえば、最近文科省が「年180万円程度を上限に1000人程度を対象に給付奨学金を~」とか発表してたが、この採択率2割切っている学振ですら約2000人である。ただこの1000人の増枠は救われる人間がそれだけ増えたことを意味する。少しずつ進歩しているが、昨今はんこを廃止にすると話題の大臣が大幅になにか「改革」してくれればと淡い期待を抱いている(流石にエゴサでここの記事までは見ないだろうが)。
ただこれ、おそらくの推測だが科学新聞が少し前に報じたこの内容
大学院博士課程学生を支援するため、来年度予算や第6期科学技術基本計画に盛り込む内容が明らかになった。大型の競争的資金や企業との共同研究費からRA(リサーチ・アシスタント)経費を支出するとともに、日本学術振興会のDC特別研究員を倍増する。
https://sci-news.co.jp/topics/3775/
が頓挫したから1000人規模にまで絞ったのではないかと推測している。だって学振を倍増するっつったって、生活費(20万)だけではなく研究費(100万)も倍増しなければならないので財務省がそう安安と首を縦に振るはずがなかろう。この記事自体が他に報じたメディアもなくソースもないのでアヤシイというのはあるが。
徐々にではあるが、長期的に見れば現状は改善されるかもしれない。
2021/01/08 追記:
この件に関しては別記事にまとめた。