ポリプテルスを陸上で飼育する方法 Kim 2019年7月27日 2020年10月20日生物, 魚の陸上進化 進化生物学, 陸上進化, ポリプテルス 4 はじめに 数年前,ポリプテルスが陸上飼育を長期間行うことで歩行パターンが変化し,胸鰭を支える骨格において可塑的な変化が生じるという論文が発表された. Standen, E. M., Du, T. Y., & Larsson, H. C. (2014). Developmental plast… Continue reading
ケラチンの進化が陸上生活を可能にさせた? Kim 2019年6月7日 2019年6月30日生物, 魚の陸上進化 進化生物学, 陸上進化, ケラチン 0 「ケラチン」と聞いて何を思い浮かべるだろうか. 聞いたことがある,という人はおそらく髪の毛や爪を想像するだろう. その通り髪の毛や爪に含まれる「細胞骨格」の一種,中間径フィラメントであるケラチンは進化的にも非常に面白いタンパク質である. あんまり一般的に馴染みがないのか,髪の毛の成分であるにもかかわ… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜最初は口で空気を吸わなかった?〜 Kim 2019年5月23日 2021年10月5日生物, 魚の陸上進化 進化学, 進化生物学, 陸上進化, シーラカンス, ポリプテルス, ハイギョ 魚陸上化関連記事 シーラカンスは陸に上がったのか? 魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 古代の魚の呼吸事情 古代、デボン紀あたりの魚は低酸素の水の中でも生きられるように肺を獲得してきたと言われている。 今、私たちヒトは口と鼻で空気を吸うことができ、基本的に陸上四肢動物においては口を通じて主に呼吸を行っ… Continue reading
シーラカンスは陸に上がったのか? Kim 2019年5月13日 2022年10月19日生物, 魚の陸上進化 進化生物学, 陸上進化, シーラカンス, 生物, 進化学 2 はじめに 先日の某学祭においてシーラカンスの解説員を勤めていた. すずかけ台キャンパスの博物館にはこんな感じのシーラカンスの模型(レプリカ)が展示されているのだが,一般客には「すごい」「でかい」となかなかに好評であった. ただパネルをじっくり読むような人でなければ「シーラカンスはでかい魚」で終わりな… Continue reading
CPSIIIの進化の話 Kim 2019年5月10日 2022年10月19日生物, 魚の陸上進化 生物, 進化学, 進化生物学, 陸上進化 1 クララのCPS I-likeな酵素 前回の記事でCPS(Carbamoyl phosphate synthetase; カルバモイルリン酸シンターゼ)の進化について少しまとめた. 記事中で, アンモニアを基質とするCPS Iを持つようになったのがハイギョ以降、つまり肉鰭類のうち陸上に上がった/上がる… Continue reading
魚が陸に上がるとき 〜尿素代謝〜 Kim 2019年5月4日 2019年5月10日生物, 魚の陸上進化 陸上進化, 生物, 進化学, 進化生物学 3 私は魚の陸上適応進化に強い興味を抱いており、今文献を漁っているのでそれの軽いまとめとして先行研究を日本語でまとめておく。 (もし、同じように魚の陸上への適応進化に興味を抱いている学生・研究者の方がいましたら、コメント等お待ちしております) 背景 肺呼吸の獲得 魚が陸に上がるとき、様々な変化が起きたこ… Continue reading