長く続けてきた本ブログも、ようやく役目を終える頃合いだと思われるので、筆を執ることにした。
本ブログは遡ること今から10年近く前、学部生の頃に書き始めたのが始まりだ。昔の記事にも書いたが、Wordpressに移行してから本格的にバイオインフォマティクスやプログラミング、たまに生物の記事を書くようになってきた。
今の学生には想像できないかもしれないが、一昔前はClaude codeはおろか、ChatGPTもなく、人々はVS codeとGoogle検索を横に並べてプログラミングをし、デバッグも自分で行っていた。テストは自分で書いたし、崩れ行くMatplotlibに悪態をつきながらも徐々に狙った図ができたときには喜びと安堵のため息をついて、学食に向かったものである。
そうした苦労を、私はネット上の様々なブログから学んできて、解決した際にはまたそれをネットの海へと放流することでこのエコシステムの維持に貢献しようとしてきた。
しかし昨今の生成AIの台頭によりネット上古今東西の記事、ドキュメントや論文が学習され、いつでも誰でもそれを自分にあった形で出力できる時代になった。私が学生を終える頃はまだ補助的だったものが、卒業後仕事で多用するようになり、専ら生成AIにコードを書かせるようになって私は全くと言っていいほどこうしたブログ記事を読まなくなった。必要ではなくなったのだ。
まだ読んでいるという声をいただく度に、もっと最新のドキュメントを読むべきだし、なんならClaudeに出力させたもののほうがマシかもしれないと思った。実際もうその水準に達していると言ってもいい。
このブログを続けようと思えばそれこそAIにそれっぽい記事を書かせることになるだろう。それは本質的に無意味で、電気代の無駄で、地球資源の浪費他ならない。
昔、まだ各家庭に固定電話があった頃の話。郵便受けに分厚い黄色い電話帳が入っていたことはないだろうか。地域の店や病院、家庭の電話番号が記載された電話帳である。スマホの普及による固定電話の減少、およびネットの普及に伴いその役割は徐々に薄れ、今はなくなりつつある。
ただ、当時は必要だった。その物体の延長線上に確かに現在の「電話」の機能は存在する。きっとこのブログも現在の集合知の礎として少しでも役に立ったのなら、と思う。
それでは、また。
2026年4月10日




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