カナヘビの飼い方

(小学生の頃作っていたサイトがYahoo!ジオシティーズだったのですが,平成31年度末でサービス終了とのことなので軽くこちらにまとめ直して供養します)

カナヘビとは? トカゲとは違うの?

カナヘビとは爬虫綱有鱗目カナヘビ科に分類される”爬虫類(はちゅうるい)”です.

よく「ニホントカゲ」と「ニホンカナヘビ」を間違われる方がいます.

見た目とかは興味がないお母さんとかが見たら「どちらも”トカゲ”じゃないの!」って思われるかもしれません.目が2つあって四足で歩き,しっぽが長い……

分類学上では”種”のトカゲは”トカゲ科”,カナヘビは”カナヘビ科”に含まれますのでちょっと違います.

これらは「ニホントカゲ」という”トカゲ”です.

上の青いきれいなしっぽを持つのが子供で,下のが成体です.

ではカナヘビはどういったものかというと

こんな感じの生き物です.こちらは「ニホンカナヘビ」です.

鋭い観察眼をお持ちの方は「鱗が違う」とか「模様が違う」ということに気づくでしょう

「トカゲ」と「カナヘビ」は違う生き物なのです

あなたが捕まえてきた生き物がカナヘビかトカゲかわかったでしょうか?

カナヘビはどこにいるの?

さて,カナヘビという生き物がなんとなくわかってきたと思います

ではカナヘビはどんなところに住んでいるのでしょう

もう既に捕まえてからこのページに来ている方はおわかりでしょうが,ニホンカナヘビは北海道から九州までほとんどのところに生息しています

私が子供の頃よく捕まえていたのは近所の空き地や草原といったようなところでした

森林でもよく見かけていました

ただ,都会に引っ越してからは一切見なくなりました.当然ですが,餌となる昆虫が生息しているところでないとカナヘビも生きることができません

都会では逆にペットショップなどで見かける機会もあるかもしれませんね

飼育方法は? 餌は何を食べるの?

いよいよ本題に入っていきます

ニホンカナヘビを前提として書いていきますが,ニホントカゲでも飼育方法は同じです

生き物を飼うこととなりますので,きちんと責任を持って飼育し,飼いきれない場合は“必ず元いた場所に返して”あげましょう

飼育容器

ニホンカナヘビは小型の爬虫類であるため,ある程度の大きさのプラケースであれば十分に飼育が可能です

子供の頃はよく800円程度で買った30cm程度のプラケースで飼育していました.2~3匹程度ならこれで十分です.

底床

土や砂に潜る習性があるため,底に砂や土を敷いてください.夏季であれば5cmも敷き詰めれば十分です.近所の森などから取ってくるのも悪くはないですが,ダニなどが潜んでいる場合があるのでお金に余裕があるならばペットショップで爬虫類用の砂を買うことをおすすめします

冬眠時には10cmほど敷き詰めることで越冬が可能です(この場合は園芸用の腐葉土など湿度がある程度保たれるものの方がいいです)

注意としては潜ることを考えてできるだけ目の細かいものにしてあげてください.ウッドチップなどですと潜るのが難しくなります



このような砂であれば口に入っても問題ないので、衛生的でおすすめです。私は昔は籾殻で飼っていました。

隠れ家

ニホンカナヘビは日光浴や食餌以外は基本的に隠れ家に隠れるため,きちんと隠れる場所を用意してあげないと落ち着いて生活ができません

隠れ家を用意してあげてください

隠れ家はカナヘビの体のサイズに合っていれば割と何でもよくて私はコケやトイレットペーパーの芯などを使っていました

一応ペットショップではそれっぽい隠れ家が売っているので小さめのものを選んでおいてあげるのもいいでしょう


カナヘビも生き物ですので,水を飲みます.水を飲まないと死んでしまいます

ペット用の水飲み入れやペットボトルキャップに水を入れてあげてもいいのですが,定期的に掃除をしてやらないと非常に不衛生で虫が湧いたりする原因にもなります

私のおすすめは「霧吹き」です

百均などで売っていますのでそちらで購入して新鮮な水道水を詰めてケースの壁などに吹きかけてやると水滴をなめている様子が観察されます

餌ですが,基本的には「昆虫」です.

昆虫が触れないならカナヘビやトカゲの飼育はやめるべきでしょう

野生のカナヘビは基本的に昆虫食で,自分の口に入るサイズのバッタやクモなどを食べます

もし自分の家の近くにそういった餌が確保できないのであればペットショップなどで爬虫類や熱帯魚の餌として売られているコオロギを与えることもできます


ただ,成虫になるとうるさいです.眠れなくなるほどうるさいです

ランニングコストも結構かかるため,繁殖などができないと結構な支出になります

ただ,こういった生き餌を与えながらも人工飼料に餌付けをすることもできます

人工飼料としては最近はいろいろなタイプが発売されていますが,お湯に溶かしてゲル状にして与えるグラブパイが一般的でしょう。また、フリーズドライのコオロギなども販売されており、こちらはお手頃です。


当然ですが,カナヘビにも個体差があるので食べる個体食べない個体いますので,人工飼料に最初から頼る前提で飼育を始めるのはやめましょう

日光浴

トカゲもカナヘビも変温動物といって私たち人間のように体は温かく維持されていません.

じゃあどうするかという話ですが,基本的に朝日光浴を行って体温を上げ,代謝を上げてから一日の活動を開始します

そのため,日光浴が飼育においても重要となってきます

ベランダや玄関先に”必ず蓋をした状態で”おいてあげてください(フタを開けると鳥などに襲われる可能性があります)

ただ,あまりにも暑かったり日差しが強かったりすると今度は熱中症で干からびてしまいますので必ず隠れ家や飲水を準備し,時間を決めて行いましょう

カナヘビの皮が剥がれてる!

カナヘビやトカゲなどの爬虫類は「脱皮」で体を大きくしていきます

もし日焼けの痕のように皮が剥がれているカナヘビを見たら無理に触らずにそっとしておきましょう

むやみに触ると皮膚が柔らかくなっているため傷がついたり,カナヘビに噛まれたりする可能性があります

ヒョウモントカゲモドキなどでは脱皮した皮を食べたりしますが,カナヘビは基本的に脱いでそのままポイです

カナヘビ同士が噛みつき合ってる! ケンカ?

ケンカではなく交尾です

カナヘビは相手の腹部に噛みつき,ガッチリホールドをしてから交尾します

ケンカだと思わずそっとしてあげておいてください

繁殖

つがいで飼っていると交尾し,卵を生むことがあります

卵は産んでから天地が逆になると正常に発生しなくなる可能性があるため,必ずマジックペンなどでそっと上となるところに印をつけておきましょう

卵は特に気を配ることもなくそっとしておきましょう

親とは別のゲージにしておくと孵化(ふか)後の共食いを避けることができます

子カナヘビは小さい虫などで飼育が可能です.

基本的にはアダルト(成体)と同じです

まとめ

・体に合った飼育ゲージと隠れ家

・新鮮な水と生きた昆虫

・適切な日光浴

これだけ守れれば基本的に飼える動物です

慣れると手乗りカナヘビなんてのもできたりしますので可愛がってあげてください

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