Springer Nature が無料公開中 – バイオインフォ・進化生物学の教科書厳選3冊!

かのぼったくり出版社がこのご時世を鑑みて一部の教科書を無料公開している。

すべての本の目録についてはここからダウンロードできる

バイオインフォ・進化生物学の教科書3選!

バイオインフォ・進化生物学の教科書厳選3選! とかいいながら実際には3冊しか無いのでそれだけしか紹介できないのである。

それはともかくとして、質の高い教科書を無料で手に入れるチャンスは他とない。今回しっかりダウンロードしてこのロックダウンの機会に読んでおこう。

Phylogenomics

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直訳すると、「ゲノム系統学」あるいは「系統ゲノム学」といったところだろうか。

ゲノムとは何だ? というところからスタートし、シーケンサによる配列の決定方法の技術的な部分や、遺伝子予測、そしてタイトル通りの系統樹の推定までを網羅的に解説している本である。

これからゲノムや塩基配列などを用いて解析を行うが、そもそも何がどうなっているのか全くわからないという初学者にはうってつけの本であろう。

Bioinformatics for Evolutionary Biologists

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「進化生物学者のためのバイオインフォマティクス」。

日頃よく使っているであろうBLASTなどの原理などを解説している本。Toolの紹介などではない。どちらかというと「進化生物学解析のためのソフトウエア開発者向け」の本といった感じである。ただ、どのように配列の類似性などを見ているのかという動作原理については一度知っておくと良いかもしれない。

Applied Bioinformatics

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「応用 バイオインフォマティクス」。

こちらは先程の本とは異なり、動作原理というよりもデータベースやツールの使い方といったところに焦点を当てている。そのため、大学の講義などにおける演習などにも使えるだろう。

こちらも生物学の基本的なところから導入されているので、情報工学系の人間が初めてバイオインフォマティクスで解析を始めようとする場合でもやりやすいと思われる。

さいごに

この世界的なパンデミックにより実験が不可能となってしまったところが多いだろう。論文を読んだり、上記のような教科書を読んだりして知識を蓄えたりするのも良いが、やはり学位取得などの心配がついてまわる。

これを期にDRY解析に移行するなどしてなんとかこの時代を生き残る必要が出てくる。この春の間に教科書を読むなどして基礎を身に着けておくと、今後生き残る糧となるかもしれない。

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