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遺伝学と統計解析

 最近ラボで基本的に論文に目を通しているのだが,統計数理が非常にややこしく感じる.
 アロメトリー自体は知っているがそれをどのように処理して見せているのかイマイチ意図が通じてこないのだ.
 基本的にこういう”生物屋”の”統計数理”といったものは日本語の文献が少ない,というのも日本人の生物系の研究者は数学を嫌う傾向にあるらしい.学生実験をやっていてもせいぜい簡単な検定をして有意差を求めたりそんな程度だからだろう.
 某京都の国立大学の生物系の学部に所属しているが,生物に関する統計の講義は1つもなく,また学生実験で扱うにしてもせいぜい「t検定」くらいであった.
 バイオインフォマティクスの講義がないのもそうなのだが,これから世界であろうと国内であろうとバイオロジーの前線を支える若者を育てる上でこういった”統計”の教養がないのは極めて致命的ではないかと考える.
 他者――海外の論文に多いが――の論文を読み解く際にも統計の教養が必要となる.これからはバイオインフォマティクスも発展していきRが使える使えないでも差が出てくるであろう.
 そういったときに誰が学生を教育するというのだ.
 数学を嫌う生物学者だろうか.それとも情報科学者だろうか.
 定量的評価ができない学生は,必要とされない.
 残念だが,自分で身につけるしかないようだ.
 いろいろと統計とRを勉強中……『意味がわかる 統計解析』は非常に初歩的なところから入るのでおすすめできそうだ.
 ただ,『はじめてのR』の方は最初の方で変数を日本語で置いたりと初学者にわかりやすくしやすいようにとしているようだが逆にわかりにくい.そこさえ受け入れられれば良書である.