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オンライン学会の感想

2020年の始めから今現在に至るまで、世界中でコロナウイルスによるパンデミックが発生している。そのせいもあって日本では至るところで集会等の自粛が要請されており、当然学会も例外ではなかった。

1つ、遺伝学会の春季分科会は残念ながら中止となり私の初学会は消えてしまった。もう1つ出していた日本動物学会の関東支部会は開催地である慶應義塾大学日吉キャンパスからの要請により開催は中止となった。しかしこちらはオンラインでの学会を開催することとなった。開催日は延期になるだろうと思われたが、予定通りの日程で開催された。裏での苦労が窺える。主催者・運営者の皆様お疲れさまでした。

今回の記事はそのオンライン学会に参加した感想を書き留めておく。

シンポジウム

シンポジウムはWebexというサービスを使って開催された。アプリをインストールしないといけなかったので少し面倒くさいこともあり、私以外のラボの参加者はいなかった(見ろよ(本音))

何もわからない参加者が音声通話をONにしてしまってハウリング(ホワンワンワンワンってなるアレ)が生じることが多々あった。これはおそらく最初から講演者しか話せないストリーミングサービスで行うべきだったのであろう。ただ、チャット形式で講演者質問を飛ばせるのは距離を縮めるいい仕組みだと感じた。高校生の参加者もいたが、おそらく遠慮なくポンポンと質問できたであろう。

ニコニコ動画などでもたまに基生研が動画配信をしているが、ああいうものについて「匿名で」質問を投げつけることができるとよりやりやすさが上がるのではないだろうか。文字に残る形で自分の名前や所属が出てしまうのに抵抗がある人間は少なくない。まあいちいち名前をググる人間なんてそういないとは思うけども。

ポスター発表

LINC biz chatというサービスであった。

ポスター発表は見るポスターを選ぶのが大変だった。うまいことリンクを貼らなければ番号だけではわかりにくいという欠点があり、これは実際に現実世界でぼーっと歩き回りながらポスターを見て回れる方に軍配が上がる。実際、番号が最初の方と最後の方の閲覧数が明らかに多かった。

ポスターが特定の環境では拡大できなくて見づらい……というのは途中から運営側の調整によって改善されて見やすくなった。ポスターを見る分に関して言えば、これは現物を見るより見やすい。色もはっきり見えるし、長細いポスターを屈んで見る必要もない。座ってぼーっと眺められるので楽ちんである。

コメントも自由に好きなときにつけられるので、よくよく考えてから返すとか、追加の資料をアップロードできるとかの利点がある。直前になっても差し替えができるっていうのも利点。ただ問題なのは「誰が」「どのような質問をしたのか」っていうことが誰でも閲覧できてしまうということであろう。トンチンカンで初歩的な質問をしづらいというのが究極の問題点である。「お前こんなことも知らないのか」っていうのが質問者と発表者の間だけの問題ではなく全体に文字として残る形で共有されてしまうというのである。

あとはコメントの絶対量が少ない。「貼り逃げ」という言葉があるが、本当に貼っただけで交流をしていない人が多い。来た質問にも返答をしないのはさすがにどうか……と思ったりもした。現実世界でなら強制的に閲覧タイムがあるので何かしらのコミュニケーションが取れるが、今回見た限りだとコアタイムの時間でも全然であった。かなしい……かなしい……

コメントが1つもついていないポスターもあったが、悲しいと思ったと同時に自分からいろいろな人のポスターにコメントを付けて人を呼び込む必要があるのだなと感じた

ネットでの反応

この学会以外にも様々な分野での学会がオンラインで行われている。その是非については賛否両論で、

  • 学会の本番は懇親会であり、そこでの交流が大事なんだ
  • オンラインだと交通費もかからないし移動時間もないから楽
  • 所属や名前が明らかになるから具体的にどんなところから反響があったのかわかりやすい

などなど本当に賛否両論の様相を呈していた。

今回のパンデミックによって在宅ワーク(リモートワーク)が見直されて推進されるようになったように、今後学会もリモート学会へと移り変わっていくのだろうか。

人生初の学会がオンラインとなってちょっと複雑な気持ちだったが、「面白い研究」「今後が楽しみ」などの評価をいくつかもらえたので大変良いモチベーションアップの契機となったと思う。(学会ではなく高校生・大学生オンリーイベント的なやつには何度か参加しているので雰囲気自体は知っている)

半年後の本大会に向けて研究により邁進していきたい所存である(その前に学振を書かなければならないが)。

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